そもそも、筋肉ってどんな形をしているかご存知ですか?
みなさんきっと小学校の理科の教科書でこんなイラストを見たことあると思います。

筋肉って繊維状になってるんですね。
鶏肉を想像していただければ分かりやすいと思います。

電気刺激を受けるとずれて重なった繊維が引き合って縮む。

さて、この筋肉がどうやって動くか、
そのイメージは、今度はカエルの解剖実験を思い出してみてください。
(見たことないけど聞いたことはあるって人も多いかな?)
電極を当てられたカエルの足が死んでるのに動くってやつです。
あのカエルの足の、電気を流された筋肉は「縮んで」いるんです。

筋肉が伸び縮みして骨格を動かしている。という事実は知ってる人はおおいと思います。
だけどもっと大事な事実「筋肉は自ら伸びることはできない」ということは知っていますか?

たとえば上腕二頭筋は、縮むと膝が屈曲します。
それでペットボトルを持ち上げたりできるんですが

このペットボトルを下ろす時に肘が伸展するのは
「ペットボトルが重力に引っ張られているから」なのです。
(つまり、筋肉は”外からの力に負ける”ことでしか伸びることができないんです。)

だから例えば、
テーブルに置いた腕の肘を屈曲させてみた時、この肘を伸展させる動きは上腕二頭筋にはできないんです。

そのために、肘には上腕三頭筋がついています。肘が伸展するときには上腕三頭筋が「縮む」のです。
このように、くまなく全身の関節に筋肉が対になってくっついていて、
お互いに縮みあいながら関節を動かしているんです。

このなんてことない仕組みが、実は歪みや痛みの原因につながっていくんです。
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