お子さんが大きくなってきて、でもなかなか抱っこがなくなることはなく、、
というのが、一歳の間はもちろんのこと二歳になっても三歳になっても続く可能性もあります。
お子さんは成長すればするほど「育児における体力的な大変さ」は軽減されていきますが
この「だっこ」だけはお子さんの成長に比例して大変になるものです。
理由はもちろん「重たくなるから」

そんな時に起こりがちなのが「ひじの痛み」です。
一度でも「関節痛」なるもので整形外科に行ったことがあるひとならわかると思いますが
残念ながらこういった間接の痛みに関しては、特効薬ってないんです。
処方されるとしたらシップか痛み止めです。

そういう際に出番が来るのが私たち整体師なのです!、、、と 言いたいところですが、、
残念ながら、整体施術をもってしても「抱っこのし過ぎで痛くなった肘の痛みを消す」なんてことはできません。
特に日常的に抱っこを繰り返している状況では、、、

なぜなら抱っこで起こる肘の痛みは単純に「使いすぎ」だからです。
本来肘と膝って、他の関節より構造が単純な分壊れにくいんです。
その壊れにくい肘が痛くなる。ってわけですから そうとう使いすぎてしまった。という結果なので
一番適切な対処法は「使わないこと」なんです。

そんなこと言ったって、だっこを全然しないなんて 子育て中のお母さんには無理な話、、、
という声が聞こえてきそうですが
「だっこをしない」のではないんです。
大事なのは「抱っこの際に肘を使わない」ということなんです。

えっ でも肘を曲げずに抱っこなんてできないじゃないですか??
という声が聞こえてきそう、、、
肘を曲げてもいいんです。でも「肘の曲げ伸ばしでお子さんを上げ下ろししちゃいけないよ」
ということなんです。

肘を使わずにお子さんを抱き上げる、そして降ろす。 どうすればいいのか、、
単です。膝を使えばいいのです。
しゃがんで、抱えて、立ち上がる。


降ろすときはその逆です。

みんなたいてい、こういう重心の移動を伴う動きはめんどうくさくて
立ったまま股関節、もしくは肩や肘の動きだけで抱き上げて降ろして、をこなしてしまおうとしちゃうんです。
ゼロ歳のころならまだしも、体がしっかりしてきた二歳児三歳児を腕の力だけで上げ下ろしするのは
女性の細腕には酷な仕事です。
(しかもイメージと逆でしょうけれど、実際には抱き上げる動きより降ろす動きのほうがはるかに肘に負担がかかるんです。)

それからもうひとつ。
子どもが成長するにつれて、重くなるのと同時に子ども自体が抱っこされるのが上手になっていくので
抱っこの方法として、お母さんは片手の手首をもう片方の手で握って
腕で即席抱っこスリングを作り、そこにお子さんのおしりを乗せるようにして抱っこするようになります。
子の抱っこをしていると、肘もさることながら手首、手のひらの筋肉にも多大な負担がかかることになります。

で す の で
肘が痛くなってしまった人は とにかく抱っこで腕をつかわないこと。
そして下記のケアで痛みを和らげていきましょう

セルフケア