この時期の特徴はとにかく「行動範囲が広がる」がゆえに「お出かけをいっぱいする」ことなんです
はいはいをしたり、つかまり立ちをする時期になると、赤ちゃん自身の好奇心がどんどん成長していきますもんね。
そんな赤ちゃん好奇心を満たすためにお出かけが増えるわけです。
だからといってまだしっかり立って歩いてができない赤ちゃん。必然的にお母さんが抱っこしている時間は長くなります。
そして赤ちゃん自身はどんどん重くなる。

それに加えて、一歳前後になると今度は「赤ちゃん本人が歩きたがる」という特徴があって
「赤ちゃんが重くなる」だけの問題ではなくて「上げ下ろしの回数が多くなる」
それがゆえに「抱っこひもを使いにくい」という問題がくっついてくるんです。

7~10キロもしくはそれ以上の赤ちゃんを一日何度も上げ下げし、しかもトータル何時間もだっこしている
そう考えるとお母さんの負担たるや、、、考えるだけでも恐ろしいです。

ここでは「抱っこひもを使えないのに長時間、それも何度も抱っこをしなくちゃいけないお母さんたち」の
肩こりの問題について解説します。

ポイントは肋骨と鎖骨

肩甲骨って、剥がれますよね?(いわゆる天使の羽ってやつです)
肩甲骨だってほかの関節と同じく他の骨と関節している骨格構造なのに
なぜこんなに自由に動けるのか。それは
肩甲骨は鎖骨で胴体の構造と関節しているから」です。
(このことについての詳しい解説はこちらのページをご参照ください。)

肩甲骨は鎖骨を軸に胴体とくっついていて、
肩甲骨そのものは背中の骨格構造とはくっついておらず完全に”浮いている”んです
鎖骨は胸の中央で”胸鎖関節”を形成していますが
肩甲骨や上腕骨ならまだしも、鎖骨のようなあきらかに細いか弱そうな骨に
赤ちゃんの体重がのしかかっているって、考えると恐ろしくありません?

当然10キロ近い赤ちゃんの重みを支えるのに鎖骨の骨格構造では支えきれません。ので
肩甲骨は僧帽筋や菱形筋といった大きな筋肉で背骨や後頭部にぶら下がっています。
だから抱っこのせいで肩が凝ったり背中が痛くなったりするんですが
それらをケアしても肩がほぐれきれない、背中が固いまま。ということがあまりに多くて、、
いろいろと試した結果分かったことが

肩甲骨は肋骨にもぶら下がっている。 ということと
抱っこの形で鎖骨がロックされてしまっている。ということでした。

具体的に、ほぐしたいのは前鋸筋鎖骨下筋です。
これらはセルフケアでゆるめるなら直接揉んでほぐすより、動かしてほぐす方が効果的です。

セルフケア