授乳期の背中のハリは、抱っこや授乳の影響もあります。そしてそれらの影響は多方面に出るので
気になるのが背中だったとしても、まずは肩こり首コリのページも参照してみてください。
肩こりや首コリのケアで背中が楽になったとしたら、
こり方としてはわりとシンプルで分かりほぐれやすい状態と言えます。

そして、肩こり、首コリのケアをしっかりしても残ってしまいやすいのが「背中のハリ」なんです。

寝返りの必要性

背中のハリの原因で意外と大きいのが「添い寝」なんです。
年子ちゃんや二歳差くらいのきょうだいを育てているお母さんなんかは、
左右を子どもに挟まれてしまいどちらにも寝返りが打てず、、
なんてことになると朝には大変なことになっているものです。

そもそも、なんで寝返りを打つのかご存知ですか?
実は寝返りは「起きている間のカラダの歪みを整えるための運動」なんです。
人間は二足歩行で、重力に逆らって垂直に立っているものだから、
特に思い頭部を高いところで支えている脊柱起立筋は、無意識にも結構疲れをためているもんなんです。
それがみんなそれぞれ癖をもって体を使っていると、どんな人でも歪みが出てくるものなんです
(例えば、利き手、利き足といった使い分けがありますよね。それ自体も癖なんです)
それを、横になって休んでいる間に無意識で整える動きが「寝返り」なんです。

「寝相が良い」なんて言葉があったりするものだから 
あたかも「動かず寝ているのが良いこと」のように思われがちですが
むしろ逆なんです。

寝返りを打ててしっかりゆるめたら、次の日も頑張れる元気な体になれるんです。

背中のハリは具体的にはどこの筋肉が固まっている?

背中のハリを感じる時に固まってしまっているのは「脊柱起立筋」といって、
背骨に沿って走っている筋肉です。

背骨ってカラダの「大黒柱」のイメージ思いますが、実際には柱というより
重なった積み木のようなイメージのもので
これらの一つ一つの積み木は間に椎間板が入っていて、
それぞれが伸び縮みできる筋肉で支えられています。

つまり、背骨はかっちり固まっているもの。というわけではなくて
免震構造のように揺らぎのある構造なんです。

そして、背中のハリが強い時、背骨はゆらぐゆとりを失っているんです。

そもそも、私たちが「背中」と呼んでいる部分って、骨格上でみたらどのエリアに位置するかというと
「胸椎」といって脊椎の中でも肋骨と関節しているエリアになります。
つまり、「背中張っている」と感じる時、たいていの人は上記の通り「脊柱起立筋」が張っているんですが
産後のお母さんの場合 実は「肋骨の動きがなくなっている」人が多いんです。

産後の女性の肋骨が固くなりやすい理由はこちらで解説しています。

なので、背中をゆるめるために肋骨もほぐさなくてはいけないんです!

セルフケア

肋骨は背骨から出て、ぐるりと回りこんで胸の真ん中で胸骨に終わっています。
背中側でハリが発生しているなら、ほぐすのは体の前面側です。
特に、胸筋の起始部である方の付け根周辺
それから、胸骨と肋骨の関節部である胸のまんなか
そして体側部である脇の下周辺が主なポイントになります。